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SINCE 2019
2019年末、maishintaの二人の元に新たな命が誕生した。0歳の娘との邂逅。
そして、始まる未曾有の2020年からコロナ禍の世界。
現在の私たちは、それぞれに、人類史上においても稀な地球同時的な出来事を経て、ある部分において傷つき、また別の部分において癒しを体験した。
コロナ禍を含む5年に渡り制作された、生きていることの奇跡についてのアルバム。
「私たちは今ここで集ってきっと、この世界が美しい愛の星だったということを、懐かしく知るんだ。」
mai sakamoto
Album Statement
written by shinta
AOU Narrative #1 by maishinta
アルバムタイトルは「AOU」。
これは、ア・オ・ウという日本語の三つの母音のことでもあり、またシンプルに「会おう」という言葉でもある。
この表題曲"AOU"は、娘が生後5ヶ月の頃に生まれた。
2020年の初夏、ちょうど緊急事態宣言が発令され、最初のステイホームのような時期であった。
まだベビーベッドでゴロゴロしている娘を前にして、ギターを弾いた。
FM7のコードを鳴らした時、僕の中に予感が走り、自分がこの肉体での生を終えた時に、娘に何をいうのかということを想像した。
その刹那、私は音楽に乗って、宇宙の彼方へと飛ばされ、私たちの世界と重ねあわせの死後の世界へと誘われ、その景色を見て、そして我に帰ってきた。
その時見えた景色が歌詞と音楽になっていた。
この曲は、疫病の流行という地球的な出来事と、僕個人の身に起きた新しい命との邂逅が、深いところで呼応していると感じる。
それは、人と人が、実際に物理的に出会う、ということへの圧倒的な奇跡へ目が開かれた瞬間でもあった。
「この世界のどれだけの人が会いたいひとに、ほんとうに魂が会いたいと願う人に出会うことができるのだろう。」
誰かが僕の耳元で、囁く。
私たちは、なんとなく、とてもなんとなくコロナ禍という時期を通り抜けたように見えて、その余波は、実に私たちの意識深くに浸透している。
それ以前と以後では、具体的に何がと言えないもの多いけれど、意識の前提というものが変わっていった。
そこには痛みもあり、あるいは癒しもあった。
多かれ少なかれ、私たちは、自分たちがなぜ生きているのか、そしてこれからどう生きようかということを考えずにはいられなかった。
それは僕自身もそうだった。
僕らが、この4年間で、紡いできた曲たちは、来たる時代における一つの暖かな可能性を示唆するものであるという確信がある。
それは、人と人が出会うことの本当の意味に気がつくということでもあり、あるいは、地球上のみんなが本当は大きな家族、ネオ・ファミリアであることを知って生きるということでもある。
互いの違いを愛でる寛容さと、共に生きる友愛の感覚を抱いて、次の世代に喜びの星としての地球を差し出していく。
その未来の景色とこのアルバムの曲たちはがっちりと繋がっていると僕は思っている。
この混迷する時代において、本当の人間性、愛、友愛、博愛の支えとなるような作品を思いっきり作ってきた、とはっきりと言おう。
なぜなら、このアルバムに現れた曲たちは、全て、私心を超えたところで誕生し、人がそれぞれに皆抱いている神性を通して紡がれたと言う体感があるから。
AOU
ある夏の日に、「この世界は繋がっているから」という声が聞こえた。それは過去・現在・未来、全てを貫いて僕に響いてきた。
その声に含まれた無数の祈りが、このアルバムを作らせている。
Album PREview
Song List
1. AYAME
2. 1000 Women
3. NEW
4. Space Bar
5. AOU
6. AI
7. 8 years old
8. Divers
9. life
10. YES
11. 自由
12. 明けの空
Total : 54:03
Credits
All the songs are composed and performed by maishinta
Piano, synthesizer, programming, mixing & mastering by Shinta
#1
AYAME
溢れるばかりさ とめどなく私の 心の真下から 空の果てまで 広がる海 砕けた氷河の奥に 小さく咲いたアヤメの花を 摘みにいこう |
白い冷気を帯びた言葉 僕の中で降り積もる雪となって 真冬の崖の上から 滑り落ちて骨を折って 春の日を待つ |
忘れかけた道のありかを 幼き日の記憶を辿り 眠る僕の夢を抜けて 走り出した光と影は あの日の私 遠い昔と今が重なり その時に垣間見えるのさ 命の不思議が |
溢れるばかりさ とめどなく私の 心の真下から 空の果てまで 広がる海 砕けた氷河の奥に 小さく咲いたアヤメの花を 摘みにいこう |
#5
AOU
いつか夢に見た この道を歩いている 生まれる前から ここに来ること 知っていたみたい |
不思議なこの世界は繋がっているから またどこかでかならずあなたに会える |
めぐりめぐる時のいたずらに身を任せて 重ねた手と手を合わして 今日の日の終わりを迎えるその時まで |
僕らは夏のきれっぱしを投げかけて 夢を渡り歩いた一輪の花 咲くときにもう一度 僕は君に出会うだろう というのは 小さなこの手を抱きしめたいから |
何にも見えなくなる ゼロになるその時を探して 輝いた陽炎を掴み損ねた |
不思議なこの世界はつながっているから この旅も続いているあなたと僕と君で歩いてこう どこまでも続いてくこの世界を旅して めぐりめぐる時に身を任せて どこかで必ずまた会いましょう |
#10
YES
Artwork by paco
百合の中にとけ出そうよ 光を奏で 歌を紡ごうよ 愛しい人 あなたは生まれ わたしは歌う いまここの奇跡の日々を |
片手に持って さし出そうよ わたしのかけら ひとひらの花びらを 頬のかがやき 暖かな眼差しは 母と父のもの 柔らかな光のもと |
Play the game that you learn form the sky Find the hole the girls tell you where |
息を吸い込む 深い吐息は あなたを包む 命の源を ささやきかける 母と父の声色 いつもここで あなたを照らし続ける |
百合の中にとけ出そうよ 光を奏で 歌を紡ごうよ 愛しい人 あなたは生まれ わたしは歌う いまここの奇跡の日々を |
Photo by Yusuke Abe
note from Mai
私たちは今、地球の重力からも、時間の制約からも解き放たれ始めているのかもしれない。
音楽は、夢からそのまま持ってくることができて、新しい作品群は、すでにある、ということに気づくだけだった。
心から願った、「純粋な音楽が聴きたい」という願いを、神様はすぐさま叶えてくれて、まるで仕組まれたかのように、テンとテンは繋がり合う。
お空の上で約束をしていたのかな。
きっとそうだ。
私たちは今ここで集ってきっと、この世界が美しい愛の星だったということを、懐かしく知るんだ。
✴︎
このアルバムは私たちの意志ではなく、私たちを媒介にして、溢れるように生まれた作品群です。
About us
SHINTA SAKAMOTO
Artist, Musician, Entreprener
3歳からピアノをはじめ、12歳から作曲を開始。23歳の時に学生時代の音楽仲間たち(小袋成彬・Yaffleなど)と共にTokyo Recordings(現・TOKA)を設立。映画音楽、アーティストの楽曲提供、テレビCMなどの楽曲制作を行う。
2015年、祖母の逝去をきっかけにロンドンへ遊学し、そこで自ら歌い始める。
2016年4月、のちに妻となる向田麻衣(現・酒本麻衣)と出会い、共に音楽制作をスタート。自身の音楽レーベル、8th MAY Recrodsを設立。
現在までにmaishinta、Shinta Sakamoto名義のピアノ曲集など合わせて30枚以上のアルバム(300曲以上)をリリース。
自身のクリエイティビティを平和活動に繋げてゆく、一つのプラクティスとして、2024年、歌う瞑想「SINGA」を創設。音楽を軸に、この世界をさらに平和で愛に溢れる場所にするためにさまざまな活動を行なっている。
Contact
8th MAY Records
MAI SAKAMOTO
Artist, Musician, Entreprener
15歳でネパールで働く人道支援家と出会い、17歳で単身ネパールを訪れる。そこから繋がる出逢いに導かれ、26歳の時にメイクアップで女性の自尊心を引き出すCoffret Project(コフレプロジェクト)を始動。
その後人身売買被害者の女性たちのサポートを目的にコスメブランドLalitpur(ラリトプール)を創業。TEDをはじめ、講演活動が増えてくるに従って、声がもつ不思議に目覚め、自身で詩を書き朗読を始める。
2016年4月、のちに夫となる酒本信太と出会い、最初のミーティングで遅刻をしたために生まれた曲「HOHOEMI」の歌唱を担当する。
それからmaishintaとして音楽活動を開始。現在までにmaishintaとしては4枚のアルバムをリリースし、全国のタワーレコードなどで販売。
2024年、信太と共に、歌う瞑想「SINGA」を創設。声を響かせることによって人の内側に広がる温かな感覚、愛の体感を思い出すサポートを行っている。